ペイター「ルネサンス」 (3)/藤原 実
ばかりだ。
Googleで「ペイター」を検索したらなんと三番目ぐらいに、ここでのぼくじしんの書き込みがヒッ
トしてすごく恥ずかしかった。
これはいかにウェブ上においてペイターについて語る人が少ないかということであり、また著書も
読まれていないことを示すものだろう(少なくとも現在の日本では)。
なぜこうなってしまったのかにはいろいろ理由はあるだろうが、やはりエリオットやリチャーズと
いった二十世紀の詩と詩論の流れをつくったひとたちからペイターがまったく否定されてしまった
ことも大きかったのではないだろうか。その結果ペイターといえば印象批評の親玉としてつねに否
定的にその名が出
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