乖離/summer/empty
 
ていく無の匂い
発散していく体液の匂い
生命を凝集する意志の匂い
全てを決定する死の匂い
世界の匂いだ

新しい言葉が
死の接近を回避しながら新しい記念碑を建てる
或いはわたしの死を開陳する死の羅列を俯瞰する
はためく死
接近する生
それだけが優雅に解けていくように思われるので/

わたしの飛翔と乖離に意味が/漸く残留している
わたしの死と密接に連結する瞬間をわたしは見る

わたし、わたし、わたし

いつまでもまつわりつく〈意味〉
灼熱を暗示させる夕陽が
声高にわたしの生の意味を呼び寄せ…




君の墓碑を見る


乾ききった両腕から

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