きみが架空の主人公/しもつき七
インベーダーゲームみたい。bang、それからshoot、戦うことしかでき
ないので自滅の最終章。これはきっと運命なのって、ブロックひとつ
壊して、はねかえるビームにやられた。コンティニュー。画面に身を
投げた私の、羽根はこうして折れちゃったけど、まだ足があるよ平気。
血塗れのからだを新しい色のドットが洗っていく
はじまっちゃったら終わりにむかう、永遠なんかないし孤独はきみだ
けのものじゃない、とかいう人類の前提はどうでもいいはずなんだけ
ど、メールの返信こないとか、あした学校いきたくないとか、そうい
うのに内包されたタイプの憂鬱にはけっこう毎日やられてる。
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