追悼/雅寛
ところが気が狂った店主は、
どろどろしたチョコレートにゆで卵を入れやがった。
更に野菜スープまでつけて。
僕は出てきた野菜スープを仕方がないから食べるけれど、
野菜なんて欲しくは無いから。
僕は気が狂ったみたい。
甘いモノが欲しかったのに……。
―光―。
目が覚めると非常に疲れた目をしていました。
ああ、あの頃の夢はもう、あの二人で笑う事が出来る様に成ったんだね。
例え離れていても、末永く幸せに成る事を祈るよ。
叶うはずもなく、願う事だけで何も言えなかった僕の恋は終わったんです。
僕の中でそれを認めなくちゃいけなかったのに!
ずっと出来なかった。
もう恋が始まると
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)