二十五歳のお盆/komasen333
ちょっとの
ひたむきさと優しさがあれば
大きなトラブルがあっても
生きていけるのだろう
災害と病気をのぞけば
経験が増えて
風景が変わって
価値観も少しずつしなってゆく
両親、姉夫婦、同級生の近況を
聞いていくうちに
また
新たな発見が生まれたり
疑問が渦巻いたり
「ボクはボクを見つけたい。
どんな風になるとしても
理想的なボクになりたい」
的外れな
哲学もどきな
暑苦しい字で書き殴った卒業文集の裏表紙
二度と取り戻せないあの頃
急速に
甘酸っぱい
ポジティブなフラッシュバック
そうこうしているうちに
ケータイのア
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