日常の詩/itukamitaniji
 
えた 彼はますます歌が好きになった
誰にも話さなかった 胸のずっと奥の夢の話
ここでは笑わず聞いてくれる そんな場所だった

大切な人ができた 自分のために歌ってきた彼は
自分じゃない誰かのために 歌う勇気を手に入れた
たくさん生まれる歌に 彼女も素敵と喜んでくれた
もっと優しい言葉で たくさんの思いを歌わなきゃって

けれども世界は残酷に 二人を裂くことになった
信じていたもの消えてしまって 彼は失望した


時は流れて 忙しなく動く世界に取り込まれて
仲間たちと離れ離れ 彼は夢の話をしなくなった
だけど変わらず歌は好きだった それだけが救いだった
だけどあの頃と
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