嗜好の深み〜「babi-yarの珈琲三昧」/深水遊脚
 
撃的瞬間を感じたい、あるいは一度感じた衝撃的瞬間をまた味わいたい、そんな希望にこたえることです。

 ブログの著者は、自身が感じた味を客観的に分析して言葉にする手腕に優れています。味を分析する観点は参考になります。でも、その観点を用いて私なりに珈琲が美味と感じる瞬間、苦味と酸味が美味に転換する瞬間を分析しだすと、深く追求すればするほど違う側面がみえてくるような気がします。100人いれば100通りのこうした味の探究があります。観点も様々でしょう。他人がみてわかるものばかりとは限りません。むしろ大部分はその人の奥深いところに隠れたままです。それが「嗜好」の中味です。「分かる人に分かればいい」と「誰
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