甘いウェハースのように、ほろ苦く。あるいは、循環する名付け直された世界について。/いとう
において「透明人間」というモチーフは選択的に選ばれていないと同時に非選択的に選ばれた言葉である。モチーフから発生する世界(主題)を見せるためにこのモチーフが選ばれたのではなく、モチーフを選んだことによりこの世界が発生している。言い換えれば、「透明人間」を通して世界が再構築され(=名付け直され)、その世界が「詩」として我々の前に姿を見せている。あたりまえの話だが、この提示された世界は、透明人間がいなければ存在し得ない。
4.
ほろ苦さは、「さよなら」という言葉に集約されている。
(以下いろいろ書いたが、削除。前文を越える内容にならない)
5.
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