甘いウェハースのように、ほろ苦く。あるいは、循環する名付け直された世界について。/いとう
、増幅したり。干渉し合う。
そこでは、物も人も変わらない。
心なんて波の性質の違いに過ぎない。
そしてそれらの波は、
名付けられることによって認識され、同時に限定される。
そのものを場に留めておくために、
名付けるという儀式が必要なのだ。
それと同時に、意思が名付けられることを許諾している。
意思ではなくエネルギーと言い換えてもいいかもしれない。
「石は石でいたいのだ」というアインシュタインの言葉は、
私にはとてもクリアに届く。とても澄んだ言葉として。
3.
世界だって「世界」という名で限定されている。
世界は世界でいたいのだろうか。
この詩にお
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