どんどん/らいみ
えて、
これ以上、歩けないなと思いました。
ただゆっくりとくねった道が続くだけで、
行き止まりなのか、どこかにつながっているかもわからない。
あーあ。
もう夜になる。
これじゃ、戻るしかないでしょ?
だからどんどん戻りました。
歩き始めた所まで。
ただひたすらどんどんと。
そうしないと眠る場所も見つけられないし、
どうしていいかわからないから。
やっとホームにたどりついて、
温かいお湯につかり、温かい物にありついて、
温かい布団にくるまりました。
そして眼を閉じると…。
頭の中でさっきの道をどんどん上っているんです。
今日見た光景が先にどんどん続いてい
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