Your sentence/Debby
シャした、と言ってみてもいい、あるいは太陽が眩しかったから、なんて嘯いてみたりしてもいいだろう。でも、君が分かっているとおり理由は特に無いんだ。君はこの世界と何かがうまくかみ合わないと思っている、君のための祈りが、君のために書かれた全ての書類がシュレッダーに投げ込まれて切り裂かれているような気さえしている。
追伸 カメのエサは控えめに
僕はそういう違和感をずっと抱えて生きて来た。26年、そんなに長くはないけれど決して短くも無い歳月だ。まるで、靴の左右を間違えたような気持ちがずっとしていたものだ。でも、それもいつしかどこかへ消えてしまった。音も立てず静かに、まるで野戦砦が廃墟になって
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