陽気な死人---ボードレールのいい加減拾い読み/石川和広
 
人の詩は、どういう意味で書いてるかオレにもわからんと投げ出された、果敢な詩だとおもったりするわけです。とりわけ死んでいる、なんてもう遺体も、その名残もないというてるに等しいきがします。

むかし、ヘンリーミラーが、ヒトラーに勝つ方法は、みんなヒトラーに降参することだ、そうすると敵が欲しい彼は狂い死に、するだろうといったことを思い出しました。
これは、読みを殺すひとつの手だと思います。あとで、みんな真似し出したので、このタイプの詩は古典の中に入ってますが、批評殺しは、批評は解剖にやっぱり似てる気もするので、そういう手さばきを示したい方々は、こういう元祖!批評殺しの詩を読んで、研究により、みがき
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