陽気な死人---ボードレールのいい加減拾い読み/石川和広
がきをかけるというか、あほらしさを頓服として飲んでみるのも、逆に元気が出るような
気がして、よいかなと。
単純に死にきるって難しいですね。ナチスだって遺体を再利用したわけですから、再利用できない。つまり循環を拒むとか、安直なリサイクルにはのらない。
ただ単に何も考えず書いたら、こうなったというには、割にふか読みで来てしまうのが怖いです!この人何者?
落ち着きますか点点と
他に「あほうどり」という詩人をあほうどりに、なぞらえて、水夫に捕まえられるという詩も書いています。
彼の妄想も、入ってるのだろうけど、読まれたくない詩を書いた。逃げるが勝ちと考えた。この浅はかかつ、懸命な読みとの戦いに真剣にダラダラ取り組んだ詩人をも歓待する人はいるのでしょうが、たぶん、こんな「あほうどり」をつかまえるのも、鳥になるのも馬鹿馬鹿しいながら、こう、風に乗るのが、ボードレールの僕の拾い読みの仕方だったりします。
#引用文献「悪の華」ボードレール著 安藤元雄訳 集英社文庫1991
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