陽気な死人---ボードレールのいい加減拾い読み/石川和広
 
は、カフカ研究書の中では、いちばん?というても世界中に、たくさん研究者がいすぎて、適当に言ってしまいますが、さらりと読めますなあ。

陽気な死人という詩を「悪の華」からみつけたけど、なんだかあまり面白くないような気もしてきましたが一節だけ引きます。


  さあ くよくよせずにおれの残骸を通りぬけて、
  言ってくれ まだ何か苦しめる手段が残っているか
  魂もなく 死者のうちでもとりわけ死んでいる この肉体を!


「通りぬけて」や「とりわけ死んでいる」というところに、ボードレールの素敵さがあるなあと思い、しかし、だからなんなんだと言う感じもいたします。
要は僕は、この人の
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