シベリウス 交響曲第六番第四楽章/葉leaf
 
る)

 弱くて縮れている、そして憂国の被害を楽しんでいる、さらに北へと移住し、落魄し、高騰する、欅の大腿部をなぞって、そのざらつきと健やかな痛みと反復を、鹿々の睥睨と比較し、平行に、垂直に、よこたわる、都市の第一層の一階の屋根まで立ち上り挫折し、今度は昇天し殲滅される、都市の塔が展開され組み立てられ再び空となった、旅人よ、旅人よ、大旅人よ

(尖端部で気流が拡散するのを小箱にまとめ込む 小箱を彩る未来の神々の毛髪の匂いに焚きつけられた四角と五角との苛め合い 始まった瞬間に始まりが終わりまた新たな始まりが始まった 脂肪が開闢し骨格が無化しそこから斜めに伸びた途中の五億光年が切り立つように話
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