秋の罪/攝津正
死を思う気分ばかりが瀰漫する怠惰な日々もいつか終わるか
無為故に無価値の故に死を思うその心が理解されぬか
労働を放棄したから社会から切り離されて余生を過ごす
友達はいないと思う秋の夜にネット彷徨い過去を求める
芽が出ぬと罵られても平然と生きているのも惰民の証し
達成を諦めている僕だからただだらだらと駄文を流す
女にはなれぬものよと諦めて女々しい男そうして生きる
暇だからWardell Grayを聴いてみる夭折したのがなかなか口惜し
Be-BopのWardell Grayという人はsaxを吹き若くして散る
二十七日日曜日
今日もまた私は
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