詩作行為の倫理学/葉leaf
at)であることになる。具体的な対象のあり方には、その描かれ方が入り込んでしまっている。つまり、whatにhowが入り込んでいて、それらは不可分である。
つまり、描かれる対象を抽象的なものとして捉えれば、対象とスタイルは一応可分であるが、描かれる対象を具体的なものとして捉えれば、対象とスタイルは不可分なのである。
さて、次に対象の選択のスタイルについて。ここで一方井亜稀の詩をいくつか採り上げる。
死ンダ鮭/ノ/朝日ニギラツク/鋭イ目玉/其ノヒカリ
(「まよなかの地震」GT0407)
グラスからジュースが/血液のように零れて/ぎょっとする
(「日曜日」GT0501)
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