詩作行為の倫理学/葉leaf
参考にした。
1.スタイル
1.1.スタイルの類型
行為は何らかの規則にしたがって行われる。その規則のうち、社会的な圧力によって維持されるものが規範である。規範の例としては、法規範、社会的慣習などがある。それに対して、その維持のために社会的圧力がかけられない規則があり、例えば格率(マクシム)と呼ばれる私的な生活上の決まり(例えば「食事は腹八分目」など)や、歩き方のような自生的に発生してくる事実としての規則がある。
詩作行為については、(1)その規則に従った方が社会的に認められやすい、そういった規則があり、それは事実上詩を書く者に社会的な圧力をかけているといえるから、その
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