詩作行為の倫理学/葉leaf
倫理学の行為分析の枠組を詩作行為について適用することで、詩作行為の倫理性を明らかにするとともに、詩作行為について倫理学的な分析を加え、詩作行為についての明晰な認識を提示することである。
なお、倫理学には、「何が正しい行為か、何が善なる行為か」という、善などの具体的内容を問う実体的倫理学と、実体的倫理学で用いられる道具立てを分析するメタ倫理学がある。本稿は、規範などといった、行為を語るときに用いられる道具を分析するので、メタ倫理学に対応するものである。
また、本稿を書くにあたって黒田亘『行為と規範』(勁草書房、1992年)、山田・小田部編『スタイルの詩学』(ナカニシヤ出版、2000年)を参考
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