詩作行為の倫理学/葉leaf
 
べての人間は困っている人を助けるべきである。
 小前提:私は人間であり、彼は困っている。
 結論:私は彼を助ける。

これは義務倫理学型の推論形式である。つまり、この大前提には規範は示されているが、その目的は示されていない。まず規範に従うべきであり、そして現実問題として規範が作動する状況に自分がいるので、実際に規範に従うという推論形式である。次に、(2)目的手段連関型。

 私は喉を潤すものが欲しい
 コーヒーは喉を潤すものである
 私はコーヒーが欲しい
 私は自分の欲するものを買うべきである
 私はコーヒーが欲しい
 結論:私はコーヒーを買う。

ここではじめに前提とさ
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