詩作行為の倫理学/葉leaf
 
、個人的に従うべきとされたものであり、ある程度目的が隠されてしまう。(3)自生的な個性的スタイルは、普遍性はなく、個人的に事実として従っているものであり、必ずしも背後に当為があるわけでなく、それなりに目的が意識されていることが多い。それゆえ義務倫理学的な発想にはなじみにくい。
 現代詩の詩作行為にはこのような複数種の性質の違ったスタイルが相互に浸透し合いながらかかわっているのであり、単純に義務倫理学的に把握することはできない。


2.価値・目的

2.1.出来事の連鎖

 アリストテレスは、実践的推論のあり方として二類型を提示した。まず、(1)規範事例型。

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