ラブレターズ /昏(ヤッカ)
様じゃない。
僕がそばにいたら
君は多分すぐに死んでしまうけど
きっとあの日僕らは
手をつなぐための手
つないでいた。
3
『僕はせめてあの死体になりたかった。』
僕じゃない誰かと君は
二人で一緒に死体を処理する。
「死体は静かでいいね。」なんて軽口をたたきながら
あの死体が喋らなくなったのは
(君を好きになったから?)
僕はせめてあの死体になりたかった。
白いスニーカーとジーンズ
僕の知らない誰かの首飾り
二人ででかい本屋に逃げ込んだあの日から
君の声以外嫌いになったのに。
4
『つまり、
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