頬杖ついて花火を見た/はだいろ
 

その上を、行ったり来たりする遊覧飛行の灯りがうっとうしかった。
もっとでっかい花火、
一発でいいのにな、と思った。


そういえば、
ぼくの中学校の同級生で、
花火職人になった奴がいる。
何年か前に、ニュースにもなった、
爆発事故で、死んでしまった。
死んでしまったといえば、
これも何年か前、
ぼくの小学校の同級生で、
都の水道局に勤めてた奴も、
水道管の爆発で、死んでしまった。


今日は、
仕事帰りに、渋谷まで、
落語を聞きに行った。
ぼくはてっきり、あの地震で中止になった、
創作落語の仕切り直しだと思っていたら、
ぜんぜん違った。
昇太の「
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