ぽっぷこおん/リンネ
 
の光が浮かんでいた。

 わたしは、ロビーであたらしいポップコーンを買っている。思い出せないどうやってここまで戻ってきたのだっけ。ともかく店員に千円札を。こうしてるあいだに映画が始まってしまっては困る、なんとしても早く戻らなくてはと思ったが、どういうことか、店員は千円札を握ってそのまま動かない、つまりマネキンになっている。――それに、おお。こいつは、中学のときのあの男ではないか。くちびるの端にあるケツの穴そっくりのほくろがまさに不吉ないじめのイメエジ。机の上の変形したメガネ。エロ、インポ、ママ大好き、という工夫のない落書きが浮かぶ。何度も消して、何度も書かれた。あいつは笑っている。するとあいつ
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