詩についての詩/itukamitaniji
 
詰め込みすぎてコップから溢れてしまった
それが俺にとって詩になるんだよ
色んなもんが混ざってて
びちゃびちゃにあふれ出したそいつを
捨てちゃったらかわいそうだもんな
掃除するみたいに
言葉にして残す
これが詩を書くということなんだ
そういう行為を繰り返して俺は
もちろん言葉って言うものに
強い力があって
それで人を救うこともできるし
殺すことだって出来る
いや救う殺すは大げさだが
そうだな
喜ばせることも
悲しませることもできる
それ位言葉には
強い力ってのが備わっているんだと
そういう思いはもちろん持っている
だけどそれと同時にだ
へっ所詮言葉じゃねーか
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