詩についての詩/itukamitaniji
 
ーかよ
って思いも持っているんだ
こんなところで
詩なんて読んでる暇があったら
外に出て仲間に会ったり
遊んだり
思いっきり空気を吸ったりしろよって
思ったりするんだよ
それは
詩を書く人間として失格だって
そう思われるかもしれないけど
俺にとってこの思いもすごく重要なんだ
単純な話
言葉は誰も救わないし殺さない
言葉が動き出して
それこそ手でも伸ばしてだ
誰かを穴ぼこから救ったり
誰かの首を絞めたりしないだろう
言葉はそこにあるだけで
何にもしないんだ
じゃあ救ったり殺されたりって
一体何の話なんだってなるけどそれは
受け取る側の思いがそうさせるんだ
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