下方修正だけの人生/はだいろ
って、
世のひとびとにまばゆい尊敬を集め、
ついでに札束もいっぱい集めているすがすがしいようすでした。
小学校一年生の通知表に、
調子にのりやすく、落ち着きがありませんね。
と書かれて、
おしゃべりだったら弁護士でもいいわね、なんて、
ぼくは人の病気にかかわりたくもなければ、
人の悪事についてわざわざ言い訳を考える気もなく、
あえて言えば、
スーパーカーになりたかったのです。
スーパーカーを乗り回すようなお金持ちになりたいのではなく、
スーパーカーそのものになりたかったのだから、
あまり利口とは言えません。
小学校五年生ととき受けたIQテストの数値が異常に高かったので、
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