ぺんぎんのともだち/田無
 


また、ぺんぎんのこどもは、ほかのぺんぎんのこどもに、さっそうと

かっこよくはなしかけたりもしましたが、やっぱりかっこよくはなせませんでした。

ほかのぺんぎんのこどもたちは、よちよちあるきのぺんぎんのこどもを

ばかにして、なかまはずれにしました。

そうして、いつもひとりであそんでいたぺんぎんのこどもは、

ほかのぺんぎんのようにさっそうといきられないじぶんをきらって

まいばんひとりでなきました。



あるひ、ぺんぎんのこどもはなかよしのおじいさんぺんぎんにききました。

「どうしてぼくはほかのぺんぎんたちのようにさっそうとあるけないの?」

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