(意味解釈などせずに、私の悪夢に付き合うこと。)/多々田 駄陀
 
身不随の公認会計士と
左半身不随の顧問弁護士が
どれほど鬼達に酷似していたことか。
静かにその場を離れては、
角のとれた人間といくつかの指示を耳打ちし、
他愛もない事務的な会話をするしかなかった彼。

とても厭だった。

気迫のこもったレイプをすると
依頼者側からいくらかギャラがもらえる
というショップの店員は、
伝説の「聖なる右手」一本だけで、
一八〇億稼いだそうだ。

ペソで、だがな。

ルックスでは厳しいものがあったが、感度はよく、すべて一発で済ませた。
信じられないだろが、したがりのくせに本番などは一度もなかった。

寝ながら微妙に聞えるサックス・ソ
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