【批評祭参加作品】小笠原鳥類×小林銅蟲「ねぎ姉さん」/KETIPA
 
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崩壊間際。崩壊する間際の作り笑い。冬の北海道のように冷たい言葉は、姉さんを破傷風にする。悟りを開いたような笑顔で、傷口を見えないように塞ぐ。
「何もできないのなら 笑うしかあるまい」
そうして切断される姉さん。わからん。


「1049話*」http://negineesan.fc2web.com/negi1049.jpg
あらゆるものを死人に見立てて、死人になることが流行する世界。行間をたっぷりとって感傷的な文字を連ねるだけで、安直に詩人を名乗れることへの皮肉のようでもある。そんな擬死人はボラの卵巣のごとき形態をしているが、姉さんいわく「から
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