【批評祭参加作品】この世界を特別だと思ってる人たちへ(相田さんへのレス)/小川 葉
 
 
 
詩を書くこと、つまり芸術というのは、一枚の写真を撮ることに似ている。

一見、平和そうに見える世界も、逆にそうでなく見える世界も、
ここからこんなふうに写真を撮れば、こんなふうにも見えるでしょ、という、
問いかけでしかないのだ。

そして詩人がするべきことは、そこまでで、
芸術家は、そこから先を語るべきではない。
(もし語りだしたなら、その言葉はきっと書店の、自己啓発コーナーに移動されることだろう)

なぜならそこから先は、
読者、つまり批評する側の仕事だからだ。

詩人がある限り、批評もなくなることはない。
なぜならこの世界がある限り、
この世界について
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