【批評祭参加作品】となりに、近くにいる人は簡単には理解しえない。 佐藤泰志『海炭市叙景』のこと/mizu K
 
だ若い廃墟
2 青い空の下の海
3 この海岸に
4 裂けた爪
5 一滴のあこがれ
6 夜の中の夜
7 週末
8 裸足
9 ここにある半島

第2章 物語は何も語らず
1 まっとうな男
2 大事なこと
3 ネコを抱いた婆さん
4 夢みる力
5 昂った夜
6 黒い森
7 衛生的生活
8 この日曜日
9 しずかな若者


 所収の一連の作品のうち、加藤健次・編集の詩誌『防虫ダンス』に冒頭の「1-1 まだ若い廃墟」と「1-2 青い空の下の海」が1988年1月に発表され、ついで5月に「1-8 裸足」が掲載。のちに修正されたものが雑誌『すばる』の1988年11月号
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