【批評祭参加作品】アニメ『ハートキャッチプリキュア!』に見るソーシャル・ワーク/口菜はたま
 
年10月に公開されたハートキャッチさんの映画において主人公の口から出た言葉である。たとえ自分が、困っている人の問題を解決することはできないとしても。それでも、放っておくことはできない。かかわることで何かできる、何かが変わる。
 ハートキャッチさんは、作中でも「チェンジ」をキーワードとして提示していた。事実、内向的で花を愛でることだけが喜びだった主人公は、仲間との出会いやプリキュアとしての経験を通じて、最終回では「宇宙飛行士になって、宇宙に花を咲かせたい」という壮大な夢を描くまでに「チェンジ」する。そして、プリキュアにかかわったすべての人々が、きっとどこかで「チェンジ」を感じたのではないだろうか。
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