【批評祭参加作品】アニメ『ハートキャッチプリキュア!』に見るソーシャル・ワーク/口菜はたま
」と言うものがある。クライエント自身で問題を解決できるように、援助者がクライエントの持っている力をに引き出すことを言う。プリキュアとデザトリアンの戦いを、茫然自失としながらも、クライエントは知覚している。そして、命がけで怪物と戦う可憐な少女の姿に、勇気をもらうのだ。正気に返った彼は、自身の心を弱らせた問題と再び向かい合おうとする。解決できるかどうかは分からないが、自分自身が向き合わなければならないことははっきりと分かっている。
ハートキャッチさんは、なぜ砂漠の使徒やデザトリアンと戦うのか。
人々を守りたい、悪を許せない、けれどそれ以上に『困っている人を放っておくことはできない』。2010年1
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