【批評祭参加作品】アニメ『ハートキャッチプリキュア!』に見るソーシャル・ワーク/口菜はたま
 
会福祉援助技術」とも訳され、社会福祉の観点から、何らかの困難を抱える人間を援助する技法のひとつである。19世紀のドイツやイギリスにその原形が見え、その後時代の変化や、あるいは心理学・社会学・経済学といった様々な学問の影響を受けながら発展を遂げてきた。ソーシャル・ワークの具体的な内容についておおまかに言えば「問題を抱えている人(クライエント)と話し合い、ともに問題解決の手立てを考え、実践を援助すること」と言えるだろう。重要なのことは、特に現代のソーシャル・ワークにおいてであるが、「援助者はあくまでも援助者であり、直接問題を解決するのは、クライエント自身である」という点を、援助の基盤に置いている、と言
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