【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(4)/古月
 
うわけ。日本は被爆国なのでタブーですよね。おかげでレンタル大手のツタヤでは、この映画は全店取り扱いをしておりません。個人的にはそういうのって逆におかしいと思うけど、配慮なんだろうな。
今回襲われる犠牲者一家はけっこうな大所帯で、キャンピングカーで旅をしている。一家を率いる頼れるパパさんは共和党員(銃社会支持)で元警官、それに対していかにもヘナチョコな携帯電話販売員のムコ殿は民主党員で銃大嫌い。この対比が後に重要な意味を持ってくるあたりが非常に面白い。
興を殺ぐようなネタバレはやめておくが、この映画のポイントは、「弱いものが一方的に狩られる映画」ではなく「狩られる側が狩る側に牙をむく映画」だとい
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