表層雪崩/hossy
 
スのけたたましさに埋もれている

いつもの風景だ
いつもの夏の風景でしかなかった
暑気を照り返すホームの白色に
ただただようだけなのだ

そしていつか黄色みを帯びた自然は
外の世界の記憶を呼び戻す

声のない群衆と
ガラス越しの思索とに分裂する

冷たい媒質で占められるこの場所
体温を低下させ
私の中の何かをも冷やしてしまった
隔てられた温度差にすべては分裂する

誰もがみな激しく移動をはじめ
無数の靴音がひとつになる
それを受け止め響いているはずの地面
幻影として在るだけだった

水槽のなかの鰯の群れ
同じ形をした丸い目は
その底になにひとつ意思
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