雲にのったポポ/みつべえ
んないの」
ポポは、歩道橋の上で、石をけるふりをした。
と、そのとき突然、耳もとで大きな声がした。
「こらっ、そんなところで遊んじゃ、あぶないぜっ!」
驚いて見ると、白くて、もこもこしたものが、ポポに向かって、顔を突きだしていた。
「も、もしかしたら、雲・・・さん?」
「そのとおり! アイアム・クラウド」
「えっ? なんて言ったの」
「いや、なんでもない。ところできみは、なにをしているんだ」
そう言われて、ポポは、ぽんと手を打った。
「背中に乗せてよ。あんたはヒマでしょう」
「ヒマというわけではないが、雲はみんな勝手気ままに暮らすのが・・・あっ、こら、こら、よじ登ってちゃ
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