何かに対する、追記/Ohatu
そのほうが、ずっと。
あなたが詩人であるとすれば、そう、例えば、
生きるため、わずかな収入、あるいは達成感、
あるいは、あの、ペットを飼うような、もっと
もっと、もっと、深遠で、てきとうな。
あなたが、詩人で、あるとするならば
あなたは黙る、そう、黙るはずだ、いつも、いつだって
声になんか出さない。どんどん酸化して
やがて土にでも戻ろうと言うのか、詩、いや、あなた自身。
あなたがあなたであるために、もう、そんな
使い古された、だって、そう、あなたが、あなたで無くても
いいんです、別に。
誰も困らない、あなたも、世界も。
だって、だ
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