今はもう、いない/番田 
 

風が そこに流れていくのだろう
海は 存在するのかもしれなかった


何か少し 私は微笑んでいる
何一つとして わからない
私は ため息をもらしている


暗い夜の闇が見えた
冷たい冬の中だった
今日も一人ぼっちだった



何もすることなどないだろう
瞳を緑色が染め上げる


林だけが 揺れているのかもしれない
そして 何もすることがなかった


君は私の何だったのだろう
車は速度制限を破って真っ直ぐに通り抜けていく


サービスエリアで お茶を飲んでいるのかもしれない
職安に人が詰めかけているのが見えた


時が止まればいいの
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