星の煌きの下/寒雪
もなく慰めるでもなく
ただ闇夜に照らされるぼくの横顔に
浮かぶ影の形が様々に変わっていくのを
飽きることなくいつまでも見つめてた
祈りながら明ける一日に
毎日毎日安堵を繰り返して
訪れる夜を心待ちにした日々
夜の世界はいつでも同じように
見えていて少しずつ違う
パズル雑誌の間違い探しを
楽しむ感覚でぼくときみは
雲が空を抱きしめても
月が情熱を弾き返してても
だだっぴろい草原に立って
気持ちが体を超えてくれるよう
二人心を繋いで強くなれるよう
草原を渡る凛とした時の流れを
胸いっぱい吸い込んでいた
同じ星を見て
同じ月を指差して
同じタイミン
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