十七歳/アオゾラ誤爆
 
ableな、戦闘服だね、これは。」
 「つまらないジョークだ、そんなことよりも、」
 「資料集でみたあの屋根の色は。」
 「つまらない――歴史は。そんなことよりも、」
 「もうすぐ橋が架かるだろう。」
 「わたしたちには関係のないことだよ、でも、」
 「わたしたちが架けているみたい。What a beautiful――」


たいくつな月曜日に
西日はクレーンのかげを落とす
ぬすみぎきする駅舎の音階を
あらわれる新しい街の足音を
そしてわたしは片思いのことを考えていた

ここにはもういられない
伸びない背と増える正義
すり減る日々と鉛筆の濃さ
中庭の放課

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