「名」馬列伝(19) フジヤマケンザン/角田寿星
後退し、怒涛のシンガリ負け。応援していたこっちが恥ずかしくなるくらいのとんでもない負け方で、当然最初で最後のダート戦となった。
ただその前後から、中距離戦で良績をあげるようになり、6歳の夏競馬で久々の勝利。そしてその年の冬、彼はなんと香港への遠征を敢行する。しかも4着。おお、戦えるじゃん、と結果を知った時、筆者は思わず声に出して叫んだことを思い出す。2回目の香港遠征、彼は優勝候補の一角だったが、地元馬のマークに会い10着敗戦。
そして7歳冬、得意の芝1800mでタイキブリザードを張り倒し、勢いをつけて3度目の香港遠征。僚馬のドージマムテキ、タニノクリエイトも一緒だった。レース前日、彼らは沙
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