「名」馬列伝(19) フジヤマケンザン/角田寿星
 
は沙田競馬場で脚馴らしをしていたが、すっかりリラックスしていた彼は突然コースの芝をもぐもぐ食べ始めたという。遠征に強かった彼らしいエピソードである。

結果は皆さんも御存知のとおりである。
香港国際カップ、芝1800m、香港G1、国際G2、レコードで1着。
ハクチカラ以来、36年ぶりの海外グレードレース勝ち。
日本人騎手と日本調教馬のコンビでの勝利は、史上初であった。

宝塚記念、国内G1で久々の掲示板入りを果たした後に故障で引退を余儀なくされ、国内でのG1制覇は夢と消えた彼であったが、香港でのこの勝利は、記録にも記憶にも残るものであった。いや、それよりも、最後の直線勝負で接戦になる
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