髪に落ち葉、遠い春、陽のある君、微かにさらす肌、冬よ優しくと/tiki
 
舞落ちる空を飛べたらと無邪気を装う、木漏れ日が肌を刺し貫くわたしに

もう少し先までと君に言う、不確かなのは僕のなかの君と僕で、君ではない、と



四季歩く、コートにマフラー、半袖?ブラウス?

ごま油、そうそう買わなきゃ、今年は野菜も高いねと歩く季節



あなたの落ち葉が砕ける音聞く、夜空に、もう一歩の距離、もう一度わたしは失う、わたしの中のあなただけを

呼吸だけ、呼吸だけが続く森の中、君と僕の場所には落ち葉など始めからない



誤魔化さないでと私の指で、あなたの罪は消えない、消せないものだから

誤魔化してくれと僕の罪で、君が微笑みながら歩く春の
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