詩忘れ月の歌/小池房枝
うれしいな早く使える大きさになれ
ベランダのアボガド冬を黙々と耐えてる割りには元気そうだな
君はナス?それともダリア?いずれ君の名ともどこかで出会うのだろう
枯れるまま枯らすはずだった朝顔がまだやる気でした爪ほどのピンク
朝の陽が髪も睫毛も通らずにまっすぐ顔にあたってあったか
同じ場所で毎朝十時に見るスズメ同じスズメと分かればいいのに
目玉焼き誰が食べるの陽が海にじゅじゅじゅと落ちてお皿に乗ります
空からは光る爪先降りてきて地面をそっと確かめてました
飼い主に冷や飯食わせる悪い猫(ヤツ) 炊飯ジャーの保温切るなよ
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