狂女の独白・2/salco
髪を長く編んだ
七十四階の窓から逃げられるように
Woo‐woo、Lolo、Lolo
足元で千万人の小人が踊る
熱して油煙を上げるフライパンの上
泣きながら奉祝の踊りを踊る
もっと見えるよう踊るよう叩いてやる
そうすると小人はもっと泣いてもっと跳ねるから
ずっと賑やかであたしも寂しくないのだ
花輪を作るから、みんな見においで
あたしの国まで見においで
窓から投げてやる事は出来ないの
地に叩きつけられた花は、もはや花じゃない
あたしが白い服を着たのはこれで三度目
一日めは生まれた時、
二度目は婚礼で三度目は死んだ日
そう、生まれて三度目あたしは死んだ
白い白
[次のページ]
戻る 編 削 Point(7)