コメディ / ****'04/小野 一縷
 
 
瞬光が ここに 光の環として 
弛まず 連なり 永久に 結んでゆく


ポリュヒュムニアは歌い エラトは語る 
メルネポネは見つめている タレイアの後で 
テルプシコラの踊り カリオペは綴る
それらを クレイオが楽譜にする
そして繰り返す

一身に 破壊の光を浴びて まるで
帆にアイオロスを宿した 帆船のように勇猛に 
焼かれながら 崩れながら 進んでゆく 
大いなる輝石に照らされた この言葉で
水平線を越える


生命機能を 精神構造を 意図的に操作する
創造を活性させる ここには
確かに ムーサ達の恩恵がある
これら詩片の幾つかは それを闇に明かす
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