十月夜の四方山話/小池房枝
割れに蹴られそうではないか火星よ
切り紙の黄色い星の形した葉を降らせている街路樹の名前
ねぇちょっと寄って行ってと言われても紅薔薇わたし出勤の途中
カメ、きみは、狭いところに嵌まっては身動きできなくなりたい願望?
よく晴れた朝は悔しい明け方に起きたらどんなに星空だったか
ぽんぽんとパレットナイフでポプラの木
バーントシェンナとディープイエロー
遠足も運動会もないけれど秋晴れなのでおにぎりをにぎる
熱々のアップルパイを冷や冷やのアイスクリームでいただく秋の日
淵をなして堰き止められていたらしいキンモクセイが昨晩決壊
よく晴れた明る
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