十月夜の四方山話/小池房枝
赤い茎した白い蕎麦の花揺れていた夏の思い出
真っ青な真昼の空に散ってゆく風船は風の軌跡を描かず
セイルアップされたセイルが透明で鱗粉の落ちたチョウの羽のよう
雨が屋根を叩く音さらに迸る滝となって落ちた先を打つ音
アカトンボ人差し指を差し出せば止まったあとで首かしげている
金木犀こないだ咲いていたけれど場所と姿は確かめなかった
星はなく月まっぷたつのハロウィーン空を駆け抜けるエナー小父さん
さとうきび咲いてる頃だね幾重にも銀色の丘を海へと連ねて
ホリックの侑子さんなら言うだろう「サヨナラ買います」委細面談
これはとても大きな秋だな北半
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